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実家で飼っていた雑種の犬が頻繁に子供を産んでいました。 最後に生んだ子犬の中に1匹飼っていた犬と同じ真っ白な犬がいました。 里親がみつかり、引き渡しに祖父がその白い子犬を連れて行きました。 約束の時間を過ぎても一向に飼うと言った人は現れず諦めて連れて帰ることになりました。 その後飼っていた母犬が不慮の事故により死にました。 そこで里親が現れなかった白い子犬を飼うことにしたんです。 この犬とはこの犬が生まれた時からずっと一緒でした。 私の結婚が決まり働いていない時期は毎日運動のために散歩に連れ出しました。 もう老犬なのに私はそういうことを全く気にしてなくて、ゆっくり歩いているその犬に早くして!と何度も強引に引っ張ったりしました。 もう老犬で走れなかったんですね。 そんなことにも気づかず自分の運動のために連れて走ったり私は最低でした。 結婚して私は実家を出ましたが、実家へ行くと最初にいつも犬小屋を覗いていました。 ちゃんといるかな?生きてるかな?って。 私が結婚して家を出た翌年から視力と聴力、おそらく臭覚も失ったようです。 それを聞いた時はすごく哀しかったです。 生きているのに、散歩に行きたいのに、目が見えないし周りの音も聞こえないんです。 これでは怖くて人間だってそうなったら散歩なんていけませんよね。 それでも母がゆっくりゆっくり散歩に付き合ったり餌を口の方まで持っていって食べさせてやったりしていました。 もう見ているのが辛かったです。 そうなってしまっても長生きしてくれました。 16年は生きたと思います。 かなり長生きですよね。 雪の降る寒い日に死んでしまいました。 それを知らされてなくて、1ヶ月経った頃に実家で話をしていたら、姉がそんな話をして初めて死んだことを知らされました。 きっと母は、私がいつも気にかけていたから死んだことを黙っていたんだと思います。 数年経った今でも時折思い出しては哀しくなります。 でも、こんなにも長生きして人生をまっとうした犬はいないと思います。 この犬と過ごした思い出は私の大切な宝物です。

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